禁断の体験 エッチな告白集

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母親と強制3Pさせられた息子(1)

その日、ぼくは学校を午前中で早退し、自室のベッドで横になっていた。
風邪をひいたわけではないのだが、朝から微熱があった。
多少体がだるいものの、微熱くらいたいしたことはないと思っていたが、担任の、感のいい女の教師にみとがめられ、無理をせず家に帰るように、と言われてしまったのだ。
家までは、授業のない男の教師が車で送ってきてくれた。



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ぼくは中学三年で、高校受験を半年後に控えたいまは特に大事なときである。
もっとも、ぼくの成績は校内でもトップクラスだし、目指している都内の有名校には、
「合格はまちがいないでしょう」
と担任も太鼓判を押してくれている。

少し寝込んだところで急に成績が下がることもないのだが、それでもやはりほんの一時でも勉強から遠ざかるのは不安だった。
だから、この程度のことで早退はしたくなかったのだが、いざ家に帰ってからは、
(たまには、こういうのもいいもんだな……)
と、うっとりするくらい幸福な気持ちを味わっている。
なにしろ母に、いつにも増してやさしく世話をやいてもらっているからだ。

 ぼくが玄関のドアを開けると、担任が電話をしておいてくれたらしく、母は心配そうに奥から飛び出してきた。
「どうしたの和也、具合が悪いんですって」
「ん……たいしたことはないよ。ちょっと体がだるいだけ……あの担任少しおおげさなんだよ」
「だめよ、そんなこと言ったら。あなたのことをちゃんと見ていてくれたからこそ、具合が悪そうだって気づいてくれたんじゃないの」

 やんわりととがめるように言いながら、母は右手をぼくの額に押し当てた。微熱があるせいか、母のしなやかな手がひんやりと気持よかった。

「そんなに高い熱はなさそうね。でも、とにかくベッドで横になりなさい」
「……うん」
 母に、後ろから肩を抱かれるようにして、ぼくは二階の自室につながる階段を登っていった。
登りながらぼくは、なんだか妙にうれしかった。
(ひさしぶりにお母さんに甘えられる……)
そんな、小さい子供のような期待感がこみあげてきたからである。

ぼくにとって母は子供のころからの密かな自慢だった。
なぜかというと、まず母が、息子のぼくから見ても実に美しい顔立ちをしていたからだ。 女優のように切れ長ですっきりした目をしていて、眉毛も、鼻も、唇も、丹精に整っている。

ウエーブのかかった黒髪を首筋で軽くカールさせ、ときどきよそ行きの服で着飾ったときなどは、まるでフランス人形のようだった。

また、スタイルも抜群で何を着ても似合うし、センスよく着こなしてしまう。
 たとえば、いま階段を登っている母は、膝まである黒いスカートと、真っ白いブラウスを身につけている。家のなかなのでストッキングはつけていなかった。
こんな一見地味な服装でも、母は実に品よく着こなしていた。

それに母は、グラマーなことこの上なかった。
ブラウスの下から、ふくよかな胸がまるで母性愛の象徴のようにたわわに突き出しているし、お尻だって見事なほど張りと丸みに満ち、スカートのなかではちきれんばかりなのである。
それなのに、肉感的なものを漂わせてもいない。

あくまで清楚さのなかに包み隠しているのである。やはりセンスなのだろう。
母はいま三八才である。
しかし、その美貌は少しもおとろえていなかった。それどころか美しさに磨きがかかったようにさえぼくには見える。

 しかし本当に母を自慢に思う理由は、母が少しもその美しさを鼻にかけることはなく、いつもふくよかな笑みを浮かべ、父やぼくのために、かいがいしく尽くしてくれるところにあった。まるで父やぼくに尽くすことが生きがいであるかのように、世話をやいてくれるのだ。

それと、ぼくが母に対して、
(お母さんは偉いな)
と思っていることがある。
実はぼくの父は中小ながら会社の社長をしている。
「加藤建設器械」という建設に関する器械や工具類をあつかっている会社で、社員は五十人ほどだ。つまり母は、中小とはいえ社長婦人なのである。

 よくテレビのドラマなどに出てくるのだが、夫が社長なり地位の高いとこにいると、その奥さんまでが自分のことを偉いと思い込み、まわりに鼻持ちならない態度をとることがある。

しかま、雅美にはそういうことがいっさいなかった。
 社長婦人であることを少しも鼻にかけることがなく、家族に対しても、ときおり父がつれてくる社員に対しても、また近所の奥さん方にも謙虚に接し、偉そうな顔をすることは一度たりともなかった。

 控えめで、夫の肩書などどうでもよく、本当に家族のために尽くすことを生きがいにしているような母に、ぼくは尊敬の念さえ抱いているのだった。

その母に手伝ってもらいながら、ぼくはパジャマに着替え、ベッドに横になった。
 母はぼくの脇の下に体温計を差し込むと、いったん階下に下り、しばらくしてから軽い昼食を作って持ってきてくれた。

ぼくがベッドの上でそれを食べ終わると、
「さあ、ゆっくり休みなさい。このところ毎晩遅くまで勉強していたみたいだから、きっと疲れたのよ。ぐっすり寝れば、すぐによくなるわ」
と、再びぼくをベッドに横にならせ、やさしく毛布をかけてくれた。

それからまた、そっとぼくの額に手をおき、体温計を見ながら、
「だいじょうぶ、熱があるといっても、たいしたことはないわ」
安心したように微笑んだ。

その母性愛たっぷりの表情と、スベスベとした母の手の感触にふれながら、ぼくの胸はキューッと熱くなった。

(帰りたくなかったけど、でもやっぱり、早退してよかったかな……)
ぼくはそう思った。
何だかこうしていると、幼い頃にもどって母に甘えているような幸福感がこみあげてくるのだ。

 昔からぼくが病気になると母は心から心配してくれ、まるでぼくを愛情で包みこむように看病してくれた。
それは息子が十五才になったいまでもかわらなかった。あの頃と同じように、心配そうな、それでいてしみいるような優しい顔でぼくを見つめてくれる。

大好きな母に、いまだに甘えたくてしかたがないというマザコン的願望の強いぼくにとって、こんなにうれしいことはなかった。

それに、さっきからずっと母の甘い体臭がかすかに鼻の奥をくすぐっている。
この匂いを嗅いでいるとぼくは、なつかしいような、うっとりするような、母そのものに優しく包みこまれているような安心感を覚えた。

「何かあったら呼んでね、お母さん、下にいるから」
 そう言って母が部屋から出ていったあとも、ぼくは、しばらく幸福感をかみしめていた。
(少しの間だろうけど、ひさしぶりにお母さんに甘えられるな……)
 そんなふうに思いながら、日頃の勉強の疲れがでたのか、ぼくはウトウトとまどろみはじめた。

どれくらい時間が経ったのだろう。
 ぼくはかすかに聞こえてきたチャイムの音で目をさました。続けて母が玄関に向かう足音と、ドアを開ける音が聞こえてきた。
何やら応対していたが、来客は母に案内されて客間に入ったようだ。

(近所の奥さんでもきたらしいな……)
ぼんやりと思いながらぼくは目を開けた。

窓から入ってくる日差しは、まだ夕方のものではなかった。
ぼくがふたたび眠りに落ちようとしたそのときだった。階下で、ガタンと大きな音がした。ぼくはハッとして布団をはねのけた。

(な、何だろう……)
ぼくが耳をすませると、つぎに、ガチャンと食器が床に落ちる音まで聞こえてきた。
ぼくはあわててベッドから下り、パジャマのまま階段をかけおりた。

胸がドキドキしていた。客間に通された誰かが、
(お母さんに危害をくわえようとしている!)
そうしかとしか思えなかった。ぼくは部屋をでて客間にむかった。

「お母さん!」
 と、叫びながら客間のドアを開けたぼくは強いショックを受け、その場に棒立ちになってしまった。客間のなかで、信じられないような光景が展開していたのだ。

 応接セットの二人がけのソファの上で母が若い男に組みしかれ、必死に抵抗していたのである。
見たこともない男だった。
やせ型だが、背の高い男だった。
 服装自体はサラリーマンか大学生を思わせるなんの変哲のないものだったが、短く刈り込んだ頭髪や、そぎおとしたかのような両頬はまるでヤクザのような風貌だった。

 しかもつり上がった太い眉毛の下で、獲物をねらう鷲のように鋭い目が光が宿っていた。
 こんな男が、母と知り合いのはずがなかったが、そんなことはとりあえずどうでもよかった。

なにしろ男は、母の上に体重をのせ、両手で母のブラウスの前を、ボタンごと引きちぎって広げようとしているところなのだ。
 母はそれに抵抗し、美しい顔を真っ赤に上気させ、すべやかな頬をゆがめながら、渾身の力で男をはねのけようとしていた。

 ぼくがあれほど大きな音をたてて階段をかけおりてきたのに、母も男もまったく気がつかなかったらしい。それだけ二人とも必死だったのだ。
 二人の荒い吐息が交差ま、雅美は押しつぶしたような呻き声をもらしていた。その呻き声が部屋の空気を異様なほど緊迫したものにしていた。

 大きくまくりあげられたスカートの端から、母の右足が白くむっちりした太腿ごとむきだしにしされていた。その爪先がブルブルと激しく震えている。

 こんなことが、現実にありえるのだろうか。家のなかでぼくの大事な母が、この見も知らぬ男にレ**されそうになっているなんて……。
ぼくは全身の血が凍りつくような気がした。
微熱など一瞬にしてどこかに吹き飛んでしまった。

ぼくは両目を皿のように見開いたまま、
「お母さん!」
と絶叫していた。
その声に、母も男もハッ、として振り向いた。

そのときの母の驚愕の表情といったら、ぼく以上だったかもしれない。
こんな姿を息子に見られてしまったショックと恥ずかしさからか、顔全体が硬直したように歪み上がった。

 母のこんな驚いた顔をぼくは見たことがない。それだけに、いかにこの場面が切羽つまったものであったか、ぼくは全身の肌で感じざるをえなかった。
「か、和也……」
 母が引きつった唇から悲鳴のような声をもらしたが、それをさえぎるように、男のほうもぼくに向かって怒鳴った。

「なんだ、学校に行ってたんじゃないのか、今ごろなんで家にいやがるんだ!」
その声は、明らかに怒りに満ちていた。
「いいところで邪魔しやがって……しょうがねえ、おい、こっちへこい!」
ただでさえ凄味をおびた鋭い目がつり上がっている。
ぼくはどうしていいかわからなかった。

確かにぼくも怒りを覚えている。しかし、それでも見た瞬間この男が怖いと思った。
 争いごとが嫌いで、ケンカなど一度もしたことのないぼくとしては当然の反応ではあったが、たとえ経験があっても、この男には気押されてしまうだろう。それほど凄味のある目つきをしていたのだ。

が、だからといって素直に男の言いなりにもなりたくなかった。
(お母さんを、助けなきゃあ!)
ぼくは怖かったが、そう思った。と、
「和也、逃げて、逃げるのよ……」
母が、まさに喉からしぼり出すような声を喉から放った。

ぼくに危害が加えられると思ったのだろう。
だが、こんなときでも自分より息子のことを心配する母の愛情を、ぼくは感じている暇も余裕もなかった。
男は「だまれ!」と怒鳴りながら母の頬を平手で叩きつけたのだ。
 バシッ、と乾いた強烈な音が部屋の中に響き渡り、母の顔がグリッ、と半回転した。相手が女だというのに容赦のない叩き方だった。

うーんと呻きあげた母の顔が、苦痛に歪んでいる。
それを見たぼくは、一瞬にして勇気を奪い取られてしまった。
女でさえ簡単に殴れるこの男に、心の底から恐怖を覚えてしまったのだ。

ぼくは茫然とその場に立ちつくしてしまった。
「おい、逃げるなよ、逃げたらもっと殴ってやるぞ!」
そう言われ、ぼくはさらに動けなくなった。
心の中では必死に勇気を振るいおこそうとしている。何とか母を助けたいと思っている。しかし、その勇気が出てこなかった。

「わかったようだな……いいか、動くんじゃねえぞ!」
男がニヤリと笑った。
ぼくの表情を読み、もう逃げられる心配はないと判断したのだろう。しかし、あいかわらず凄味のある目でぼくを睨みつけてくる。

「おい、とにかくこっちへこい」
と、男はぼくに手招きした。
ぼくは前に出るしかなかった。

 不安をたたえた表情でぼくを見つめている母の、殴られた頬がうっすらと赤く腫れ上がっていた。
ぼくにはそれが痛々しくて胸が締めつけられた。

その母に、
「おまえも変なまねするんじゃねえぜ」
と、ドスのある声を浴びせたあと、男はソファからむっくりと起き上がった。
ぼくは不安でたまらない胸を抑えながら、男の前までいった。

母も同じ思いらしく、男が離れても、ソファに横たわったまま動けないようだった。
 ただ、まくれていたスカートを急いでもとにもどしている。むき出しになった太腿を、息子に見られたくなかったのだろう。
そんな母の姿を見るのは、ぼくにとってもかなり気恥ずかしいものだった。

 だが、そのときぼくは、妙に母の白い足が目に染みるような気がした。しかも、なぜか胸の奥がズキッと疼いたのだ。
ぼくはハッとし、あわてて目を反らせた。

 男は、威嚇するような視線をぼくと母に浴びせながらゆっくりと屈みこみ、ソファの後ろから黒いショルダーバッグを取り上げた。
男が持ってきたものなのだろう。そのチャックを開き、男は中から手錠をつかみ出した。
 たぶんオモチャだろうが、男がこんなものまで用意していたことにぼくはあらためて衝撃を受けた。

「さあ、手をだせ」
男は、手錠をかまえながらぼくに命令した。
(言うとおりにしたら、もうぼくはどうすることもできない……)
そう思い、背筋に冷たいものが走ったが、ぼくは結局手をさし出すしかなかった。
 男はぼくの右手にガチャリと手錠をはめるとぼくを床に押し倒し、片方の輪をソファの脚にはめた。

動けなくされてしまったぼくを、母がソファの上から不安そうに見つめている。
息子の身が心配でたまらず、どうにかしてやりたいのに、自分もまた男への恐怖にかられていて何もできない。そんな切なくて狂おしい母の思いが、その顔ににじみ出ていた。

「さあて……と」
男は、ぼくに向かって言った。
「おまえ、名前は?」
「か、和也……」
「そうか、和也、おまえもずいぶんタイミングの悪いときに帰ってきたもんだな。だが仕がない。こうなったのも運命だと思って、お母さんが俺に犯されるところを見ているがいい」
「!」

 男がそう言うだろうことは、ぼくも予想していた。手錠まで用意していたことから考えても、男が計画的にやってきたのは間違いないのだ。

 だがそれでも、はっきりと男の口から聞かされるのは戦慄以外のなにものでもなかった。母も大きく体を震わせ、
「そ、そんな!」
と信じられないような顔で叫んだ。

だが男は、そんな母をジーッと見つめ、
「そんなひどいこと……てか? その言葉は、おまえの亭主に言ってやるんだな」
と、奇妙な薄笑いを見せた。

「ど、どういうことなんです? ど、どうして夫がひどいのですか!」
 母がむきになるのも当然だった。ぼくは、母が父のことを深く愛していることを知っている。そして母は、父が人に憎まれるようなことをする男ではないと信じているはずだ。もちろん、ぼくも信じている。

「いいだろう、こうなったら慌てても仕方がない。あとで言ってやろうと思っていたが今教えてやるぜ。それに、わけもわからずやられるのも、納得がいかねえだろうからな」
そう言って、男は薄ら笑った。

男は話しはじめた。
男の名は津本といい、大学の四年生である。
津本の父は五四才で、ぼくの父が経営する会社の社員で、営業の責任者だったという。

しかし三ヶ月ほど前、突然津本の父はクビになってしまった。
実は、リーマンショック後、じわじわと経営が苦しくなった父の会社はリストラを行うことを決定した。その中に津本の父の名もあったのだ。

 彼らは、会社の現状をよく理解しており、幹部達の説得に応じてもめることもなく会社をやめていったという。
 津本の父は、大学生の息子と、高校二年生になる妹、それから妻の四人を養うために毎日再就職先をさがし歩いたが、五四才の中年を雇ってくれる会社は皆無だった。
 やがて疲れ果てた津本の父は再就職の希望もなくし、職さがしにも行かず、毎日朝から酒を飲むようになってしまった。

そうなると後はお決まりのコースである。
 津本の父はアルコール依存症になり、妻に暴力まで振るうようになり、年頃の妹はその影響であっという間にグレてしまった。
そして何よりも、いまここにいる息子を驚愕させたのは、母親が父に代わって家族を支えようと、風俗店で働きだしたことだ。

「俺は、家族とは別に住んでいたんだが、気になって何日か実家にもどっていた。そうしたら、おかしいじゃねえか……失業保険でもらえる金なんかたかがしれてる。親父はみんな飲んじまう。それなのにお袋はちゃんと金をもってやがるんだ。通帳を見たら残金もないのによ……それで親父に殴られ、急にぐれて茶髪になった妹に悪態をつかれながら、酒を買ってきたり、けっこう贅沢な飯をくわせてやっているんだ……」

そこまで言ったとき、津本久は無念そうに顔を歪めた。

「俺はお袋の後をつけた。そうしたら、お袋は昼間からやっているピンサロに、裏口から入っていくじゃねえか。俺は驚いたが客としてなかに入った。そのときの俺の気持ちがおまえらにわかるか? なかは暗かったがすぐにわかった。むこうの席で、四十を過ぎたお袋が、たるんだおっぱいをモロ出しにしながら、どこかの親父のものをしゃぶっていたんだよ!」

ここまで話したとき、津本の唇がブルブルと震えていた。
ぼくにとっても、この話しはショックだった。
 ふと、もし自分の母がそんなことになったら……と想像してしまったぼくの胸に、言いようもない感情が込み上げてきた。
それは、母がどこか遠くに連れていかれてしまうような、何とも狂おしい切ない感情だった。

 母も、かなり衝撃を受けたらしく、こわばった顔で、瞬きもせずに津本を見つめていた。
「おれの家族はもうめちゃくちゃさ。それもおまえらの親父が、まじめに会社のために働きつづけた俺の親父を、ぼろ雑巾をすてるようにクビを切ったからさ。俺はそれが許せない。特にお袋を風俗にまで落としたことは絶対にゆるせない……ここまで言えばもうわかるだろう。俺は復讐しにきたのさ」

津本は母を指さした。
「あんたに、俺のお袋と同じ苦しみを味わってもらおうと思ってな」
「……」
 母は何か言おうと口を開きかけたが、そのまま凍りついたように目を見開くばかりだった。

それはぼくも同じだった。
津本がどれほど家族を愛していたか、そして、崩壊していく家庭を目の当たりにして、どれほどの心の痛みと怒りを覚えたか、それはぼくにもわかるような気がした。

 もし仮に母がそんなことになって、その場面を見てしまったら、ぼくはその場で心臓が止まってしまうかもしれないと思った。

津本は続けた。
「俺はな、今はまともだが、中学から高校のときは何度も警察に世話になるほどグレていたのさ。バイクを乗り回して喧嘩三昧。恐喝、レ**なんかお手の物だったぜ。あのまま行けば、まずどこかの組に入っていたろうな。その俺がまじめになってちゃんと大学に行けるようになったのは、お袋のおかげなんだよ。親父がなんと言おうと、お袋だけは俺をかばってくれたからなんだよ……」

 言葉をくぎった津本は、こみ上げてきた怒りを抑えるようにスーッ、と息を飲み、両目を光らせて一気に言った。

「あのお袋を、ピンサロで働かなきゃならなくさせたお前らのオヤジを、俺は絶対に許せない! だから俺は復讐する。ぐれていた頃の、俺流のやり方でな!」

それから津本は、ぼくを正面からにらみすえ、
「さっきはカッとなったが……ちょうどよかったのかもしれんな……おまえにも、俺と同じ気持ちを味わってもらえるからな……」
そう言って、何とも意味深そうな、不気味な笑い顔を作るのだった。


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[ 2020/10/01] 管理人の小説
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